カラーセラピーと医療について

目次

カラーセラピーと医療

カラーセラピーは色彩を用いた療法であり、古くから医療との関りが深い分野です。
古くは古代ギリシアにおいて、医学の祖とされるピポクラテスは既に、色彩が人の身体に影響を与えるという概念を知っていたとされます。
また、カラーセラピーの古い源流の1つは薬剤師の手によって創出されたものである点も、医療との親和性を示すものといえます。
ここではカラーセラピーと医療についてご紹介します。

色彩と医療

カラーセラピーは、様々な色彩が人体に与える生理的な効果と心理的な影響に着目したものです。
特定の色が人の心身の治療に良い影響を及ぼすことは、古くから着目され、様々な研究がされてきました。
以下は、ある色が身体にどのような影響を及ぼすかの一例です。
赤:血行の改善や冷え性の緩和、生殖機能の増進。呼吸や心拍数、血圧などの身体の作用を活性化させる。食欲の増進。皮膚病や骨に関する症状の緩和。
黄:記憶力に影響を与える、うつ症状を緩和する。リンパ系の機能を向上させる。胃炎や糖尿病を緩和。胃液の分泌の促進。神経系の機能の強化。
緑:神経系のバランスを整える鎮静作用。沈痛効果。心臓疾患、高血圧などの緩和。殺菌作用。眼病の改善。体内毒素の排出。内臓器官の機能の維持改善。
青:発汗を抑える。呼吸器系の疾患を緩和する。喉の炎症の改善。止血作用。内分泌系の働きを調整する。胃痛の改善。筋肉の凝りの緩和。
紫:食欲の抑制。頭痛や偏頭痛の痛みの緩和。免疫力の向上。関節炎の症状の緩和。ガンへの効果。

色彩と医療の歴史

色彩は人類の歴史において、古くから医療への応用が行われてきました。
古代エジプトでは、神殿の上部の窓に色のついたガラスをはめ込んで、太陽光から特定の色を目的にあわせて分光させることで治療に用いていました。
また、当時の医者は心身の治療に有効であるとして、特定の色のついたものを患者が身に着けることを奨励していました。
インドの伝統的な医学体系であるであるアーユルヴェーダ医学においては、人の力の源であるチャクラにはそれぞれの色があると考えられており、色のついた水を治療に用いていました。
ヨーロッパでは19世紀に天然痘やはしかが流行した際に、赤い部屋を使った治療が行われていました。

色彩の効果の報告例

現代においても、カラーセラピーの人の身体への有効性について、様々な報告例があります。
1982年、アメリカのサンディエゴ州立大学において、リューマチ性関節炎の患者が青い光を有する箱に関節炎の手を入れたところ、50人以上の患者について痛みが緩和されたとの報告があります。
1990年には、偏頭痛についての報告があります。偏頭痛の患者の眼に赤い光を点滅させたところ、患者の9割以上について偏頭痛の痛みが緩和されました。

まとめ

カラーセラピーと医療についてご紹介しました。色彩についての現象や技術は、医療の現場や臨床などにおいて、古くからその活用方法について注目されてきたという歴史があります。
色彩が医療の分野とどのように関わってきたかを知っておくことは、カラーセラピーのセッションをより実用性の高いものに磨き上げるために有用といえます。

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